一緒に泣いた時

子供の頃は、アニメファンでした。

勿論アニメ「機動戦士ガンダム」も見ました。

その頃は、ビデオレコーダーも普及されておらず、リアルタイムで観ることしかできずに、その話を友達とおしゃべりしたりしました。

当時は面白いと思っていました。

主人公のアムロは、身勝手で子供っぽくて、あまり好きではありませんでしたが、若いのに、貫録のある青年、シャア少佐のファンでした。

そして、最終回では涙を流したものです。

しかし、齢をとるにつれて、再放送を見ていると、見方が変わっていきました。

作画が荒いのは仕方がありません。

何しろ、昔のアニメは低予算で作られていたからです。

ただ、話の内容に無理があったり、このエピソードは必要だったのだろうかとか、何故、このキャラクターは、いきなり心代わりしたのかと疑問がわいてきて、好きだとか、面白いとか感じる事が出来ずにいました。

しかし、そんな中、アニメファンを増やしていき、続編やシリーズものが作られていきました。

それは、今でも変わりません。

「ガンダムUC」というOVAが発売終了したかと思いきや、今度は、作品のキャラクターデザインをし、今では漫画家として活躍している安彦良和氏のガンダムの過去話の漫画がOVAとして、発表されると聞きました。

主人公は大抵、民間人の少年で、戦争に巻き込まれ、という同じような内容の繰り返しのどこがそんなに良いのか、私にはさっぱり判りません。

色々とシリーズ物は観ましたが、最後まで飽きずに観れて、面白いと感じたのは、「機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争」と「機動武闘伝Gガンダム」だけです。

どちらもガンダム信者からは、異端と疎まれているものだそうです。

そういうガンダム信者も危ない人達の集まりのような気がして好きではありません。

一体、いつまで、ガンダムと騒ぎ続けるのか、サザエさんのように、永久に続くのかと思うと不思議で仕方ありません。